愛するパートナーと結婚したら考える事の1つとして二人の住まいをどうするか決めないといけませんよね。
どちらかの両親の実家に居座らせてもらう方もいるかもしれませんが、新たに住まいを設ける方もいらっしゃると思います。
ちなみに私は新築で戸建てを購入しています。35年ローンです笑
住まいは購入する?それとも賃貸?
購入派と賃貸派でどっちがいいという話は長く語られていて、結局のところ双方にメリットとデメリットがあるので結論付けるのは難しいと思います。
そこで、白黒つけるのではなく、色々な視線からどちらがいいか見ていきたいと思います。
資産価値として考える
戸建ての購入は投資。賃貸は消費といわれています。
戸建ては何千万という金額で購入するもので、大半の人が住宅ローンを組みますよね。
いわば不動産投資と同じようなものです。
しかしながら、戸建てというのは建てた瞬間から資産価値が下がっていきます。
投資とはお金を循環させて資産を成長させていくものですが、戸建てでは資産価値が上がるのは稀ですので、戸建てを持つということは負債を背負うことになります。
しかしながら、マンションとなると話は変わってきます。
発展している町で駅から徒歩5分などのマンションならば築10年を超えても資産価値が下がらない物件もあります。
東京などはオリンピック開催が決まる前にマンションを購入した方などはオリンピック開催が決まってからマンションを購入した時の金額よりも資産価値が上昇している物件もあるそうです。
このことから、持ち家の購入か賃貸どちらかといえば、購入のほうがいいパターンもあります。
仕事関係で考える
私の場合ですが、私が家を構えた場所は職場から5分の団地です。
仕事自体も転勤等はほぼないに等しく、倒産しない限りはずっと働き続けるつもりでいますので、戸建てでもいいと考えます。
逆に転勤が多い仕事に就いている方は戸建ての購入はやめたほうがいいですよね。
あとは在宅で仕事ができる方も戸建てにはこだわらなくていいかもしれません。
あと、戸建てだと会社が倒産したらローン破綻して最終的に家を手放さないといけなくなるとう話を戸建て反対派から聞きますが、それは賃貸でも家賃が払えなくなるという点では同じことじゃないかと思っています。
しかし会社倒産リスクに備えて、戸建てでも賃貸でも再就職までに支払いが滞ることのないようにある程度貯金は備えておくべきだと思います。
ご近所付き合いで考える
賃貸では隣や上の階、下の階の住人に問題あれば不動産仲介業者や大家さんに連絡すれば対応してくれるでしょう。
改善しなければ最悪引っ越すことも可能です。
しかし戸建てとなると例えご近所さんと気が合わなくても一生付き合っていかなくてはなりません。
あと自治会が非常に煩わしいです(現在進行形)
なので戸建てを買うなら土地選びの時点で地域柄もリサーチする必要があります。
ランニングコストで考える
賃貸は毎月の家賃を支払うだけで済みます。
住んでいる物件が老朽化すれば新しい物件に引っ越すことも容易です。
しかし戸建てとなると固定資産税がかかりますし、修繕費の積み立てもしなくてはなりませんので賃貸よりはどうしてもお金がかかります。
長く家に住んでガタきても気軽に引っ越しはできません。
コスト面で考えると賃貸のほうがいい?というとそうでもありません。
老後について考える
ローンを組んで負債を追う戸建てではありますが、ローンを完済すればその家は完全に自分の資産となり、死ぬまで住むことができます。
会社を定年退職して年金生活になってもローンが完済されていれば経済的負担も軽く済むでしょう。
しかし賃貸はそうはいきません。
会社を定年退職して年金生活になったとしても、賃貸に住んでいる限り毎月家賃の支払いが発生します。
これは就業による安定した収入がなくなった老後ではかなり経済的負担となります。
なので賃貸の場合は年金以外にも家賃を賄えるだけの収入を確保しなくてはなりません。
相続について考える
戸建ては負債となることは相続にも影響を及ぼします。
もし戸建ての持ち主が亡くなった場合、そのお家は子供や親族に相続されることになります。
しかし長く住んで資産価値がなくなってしまった家を相続してもお金にならないこともあります。
売ってもお金にならない、持ってても固定資産税がかかる…
解体して土地を売るという手もありますが、解体費用もそれなりにかかりますので土地自体に資産価値がなくては解体費用がペイできません。
新築ハイになって老後の相続のことまで考えずに戸建てを買ってしまう方は多いです。
はい、私のことです笑
感情で考える
結婚して、子供ができて、家を買う。
なんとなく鉄板ってイメージがありますよね。
私の職場でも既婚者で賃貸暮らしの方は私の知ってる限りではいません。
家は負債だから賃貸でいいという話をする方は月収数百万みたいな富裕層の方に多い気がします。
そういった高収入な方は戸建てを購入して住処を固定されるよりも、自由に住みたい場所を選んで住んでいるイメージです。
それだけ稼いでたら老後も賃貸でも経済的に余裕でしょうからね。
しかし一般的な収入の方はそういった自由がありません。
戸建てを買うというのは地盤を固めるという意味もあると思ってます。
長生きリスクについて考える
25歳で35年ローンで月々10万払っている方…A
25歳で家賃10万の賃貸に住んでいる方…B
100歳まで生きたら総支払額はどうなるでしょうか?
A…35×12×10=4200万
B…75×12×10=9000万
Aに固定資産税が毎年10万とし、修繕費は家の性能や屋根材や外壁に何を使っているかで変わってきますが、修繕費の平均は30年で1000万といわれていますので、
75×10+2500=3250万
固定資産税と修繕費込みだと
戸建てのAは7450万
賃貸のBは9000万
ということで、75年間で賃貸のほうが戸建てより1550万多く払うことになりますね。
賃貸は家族構成によって間取りを大きくも小さくもできるので、それによって家賃が変わってくるので単純比較するのは間違っているかもしれません。
個人的な話
私は嫁さんと結婚した当初2年は賃貸暮らしをしていました。
夏は暑いし、冬は寒い。
1階でしたが2階の住人の足音がうるさく、ストレスもたまる。
さっさと家買ってしまおうということで、一条工務店のお家を建てました。
高気密高断熱、全館床暖房標準装備で、夏涼しく冬あったかい。
とても快適な生活を送っております。
今私が月収数百万になったから家は負債だし賃貸に住もうってなるかといえば全然なりません。
今住んでる場所じゃ仕事に支障がでるとかなら考えますが、転勤族でもない限り次も一条工務店の家を建てると思います。
アパートはどうか知りませんが、近年戸建ての性能は競争が激しく、次々と高性能な家がでてきています。
「家は負債だから賃貸でいい」
は資産価値でいえば正論なのでしょうが、正しいかといえばそうとも限らないと思っています。
最後に
持論全開で識者に見られたら意見の1つや2つでそうですがいかがでしたでしょうか。
戸建てを選ぶ方って結構感情で動いてるところはあると思います。
でも私はいいと思ってます。
ここに私の家がある。
子供だってそう。大人になってひとり立ちしても帰ってこれる家がある。
家族と共にこの家で思い出を作っていく。
賃貸は所詮人の所有物。自分の家じゃないんです。
いくら戸建ては負債と言われても、私は後悔はしません。
…戸建てを正当化しているわけじゃないですからね笑