資産運用・保険・お金

【残された家族のため】死亡保険は必要か?

自分に万が一のことがあったとき、家族がその後の生活に困らないために死亡保険に加入している方、たくさんいらっしゃると思います。

今回は、死亡保険の必要性についてお話していきたいと思います。

 

死亡保険は必要か?

まず、死亡保険についての考え方ですが、

死亡保険は、自分が死んでしまった時にいただける保険金なので、

誰の為の保険金なのかを考えないといけません。

例えば、まだ20代30代の若くて独身の方が死亡保険に入ったとしても、誰に残すのかがわからない。

両親兄弟みな健康ならかかるのはお葬式代ぐらいです。

お葬式代ぐらいなら貯蓄で賄えるでしょう。

死亡保険が本当に必要な方というのは

まだ小さいお子さんがいる家庭持ちの方

もしくは

両親兄弟をなんらかの理由で現在養なっている

ぐらいじゃないかなと考えます。

また、死亡保険にも種類がありますので、それぞれ解説していきます。

 

定期保険は期間限定で○

定期保険は、払込の期間を設定して、その期間内に死亡した場合、保険金が受け取れる保険になります。

月々の保険料が割安な割に、死亡した際は十分な保険金がいただけます。

例えば、とある保険では…

死亡保障…1000万円

月々の保険料…1068円

10年払込満了

(30歳で加入の場合)

ただし、払込の期間を満了し、更新するとすると、年齢によって保険料が変わっていまうことには注意が必要になります。

まだ小さいお子さんがいる家庭など、働き頭のお父さんが死んでしまったら残された家族が露頭に迷うなんていうご家庭には必要な保険だと考えます。

逆に、お子さんが社会人になって独り立ちし、奥さんも働いているとなると必要ないかなと思います。

生活環境や自分の周囲の状況を考え、必要に応じて加入するといいと思います。

 

収入保障保険は生計が立てやすい

収入保障保険とは、加入者が亡くなった際、決まった金額を予め設定した保険期間まで毎月いただけるという保険です。

こちらも、稼ぎ頭であるお父さんが亡くなり、収入が途絶えてしまったご家庭には必要な保険になると思います。

定期保険との違いは、毎月保険金が支払われるということです。

定期保険だと、大きな金額が一気に入ってきますので、残された家族はその保険金を切り崩しながら生活することになります。

しかし、収入保障保険は毎月の保険金が設定できます。

働き頭であるお父さんが亡くなると、遺族厚生年金遺族基礎年金が支払われます。

(国民年金のみ加入の方は遺族厚生年金はありません。)

(遺族厚生年金と遺族基礎年金に関しましては、今後の記事で紹介させてもらいますので今回の記事での説明は割愛させてもらいます。)

この二つの遺族年金から毎月支払われる金額を計算した上で、足りない分を収入保障保険で賄うっていうやり方になります。

お父さんが活きていた時の毎月の給与を想定して金額を設定しておけば、月々の金銭面でのやりくりの不安は定期保険よりは少ないのではないでしょうか。

また、収入保障保険は、月々に支払われる予定だった保険金を一括で受け取ることも可能です。

ただ、一括で受け取る場合、加入期間が長くなるにつれいただける保険料は減っていくことには注意が必要です。

収入保障保険は定期保険と比較すると少し割高になります。

例えば、とある保険では…

死亡保障…月々10万円

月々の保険料…2440円

30歳死亡時保険金一括受取…3200万円

(30歳で加入、60歳満了)

定期保険よりは月々の支払は割高ではありますが、一括受取の金額で比較するとかなり手厚い補償になっています。

定期保険を選ぶか、収入保障保険を選ぶかはご家族で相談が必要かなと思います。

 

終身保険はいらん!

終身保険とは、支払った保険料の一部が貯蓄され、満期時に解約返戻金が受け取れる商品が多いのが一般的です。

この終身保険はほぼぼったくりといっていいでしょう。

死亡保険でありながら貯蓄もできるなんていい保険じゃないか!と思っていた時期が私にもありました。

なにがぼったくりなのかというと、

月々の払い込み保険料に対しての死亡時の保険金が非常に少ない。

とある保険では…

死亡保障…500万

月々の保険料…10870円

払込満了時返戻金…430万円

(30歳加入、60歳で払込満了)

この保険、低解約払戻期間というのが設定されていて、払込満了となる60歳になるまでに解約すると、元本割れします。

しかしながら、60歳満了を過ぎてから解約すれば430万円、利率にして109%の払戻率でお金がいただけます。

一見、得に思えるかもしれませんが、実質60歳まで解約できない=解約すると損!

せっかく60歳満了を迎えても払戻率がたったの109%。

ちなみに、月々1万円を30年、利回り3%の投資信託で運用すれば、

582万円

この保険と比べて

152万円もお得!

になりますよ。利回り3%なら債券などの低リスクな商品になります。

いやいや、投資じゃ死んだ時お金もらえないやん…って考える方もいると思います。

しかし、死んでしまったときのお金を備えるならば定期保険か収入保障保険。

お金を残したいなら貯蓄。

増やしたいなら資産運用。

分けて考えるべきだと私は思います。

全部一緒にして中途半端なことしちゃってるのがこの終身保険なんですよね。

 

最後に

私は終身保険にも加入していましたが、固定費削減の名目で今年の2月頃に解約しました。

加入してからそれほど期間は立っていませんでしたが、低解約払戻期間が設定された保険だったため、元本割れしてました。

しかし、月々1万円ぐらい支払っていたので、こちらの浮いたお金も資産運用に回しています。

文中における資産運用シミュレーションのようにお金が増えてくれれば、元本割れで損したお金なんて余裕で取り返せます。

本当に必要な保険なのは何かを考え、限りある資産を上手に育てていきたいですね。

 

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