インフレーションやデフレーションという言葉は聞いた事ぐらいはありますよね!
でも具体的にどうなるのかって理解できてる方ってどれぐらいいるのでしょう?
日本経済は緩やかなインフレ傾向といわれていますが、インフレが続くとどうなるのかを今回説明していきたいと思います。
銀行預金のみは危険!インフレの怖さとその対処法
インフレとは、簡単に言えば「モノの価値が上がる」ということになります。
具体的には、1つ80円で買えてたハンバーガーが次の日100円になっていました。
これはハンバーガーの価値が80円→100円になったので、20%分のインフレが起きたということになります。
もしくは80円するハンバーガーの重さが100gあったのが80gになりました。
これは100g80円だったのが80g80円になったので同じく20%のインフレが起きたことになります。
インフレが起きると基本的には給与も増えますが、元々所有している現金の価値は下がってしまいます。
というのを踏まえた上でインフレに対して考えないといけないことがいくつかあります。
銀行預金100%が危険な理由
インフレが起きた場合、銀行に現金が100万円預けている方が、額面上は100万円なのに事実上は100万円としての価値がなくなってしまいます。
上記のハンバーガーの例でいえば100万円なのに物価があがってしまっているので実際は80万円の価値になってしまっているということです。
インフレが続けば続くほど、保有している現金の価値はどんどん下がっていくというわけです。
ひと昔前は現金は銀行へ貯金!というのが一般的でしたが、現在は銀行に預けておけば安心という時代ではなくなっています。
インフレに対する対処法
銀行預金100%は危険だと説明させていただきましたが、ではどうすればいいのでしょう?
銀行預金100%がリスクならリスクを分散するしかありません。
インフレが危険だと言いますがインフレの逆で「モノの価値」が下がるデフレも起こる可能性はゼロではないので、現金もある程度残しておく必要があります。
不動産を保有する
アパートやマンションなどを購入し、大家として家賃収入を得ている方は、インフレによって物価の価値があがるにつれて家賃も割増にすることでインフレに対応できます。
インフレによって給与も増えているはずですので、反感を被ることも少ないでしょう。
また、不動産をローンを組んで買うなら固定金利がオススメです。
インフレがおきて貸付金利が増えても固定金利ならずっと同じ金利でローンの支払いができますので、家賃収入を割増にして収入が増えているのにローンの支払いは増えないので相対的に利益が大きくなります。
金やプラチナなどの現物資産を保有する
金やプラチナなどの現物資産はインフレによる物価変動と概ね連動して価値が変動するので、インフレに強い資産といえます。
また、産出量が限られていますので、供給過多による資産価値低下にもなりずらいです。
金やプラチナといった現物資産自体はお金を生み出すものではないですが、現金を保有することによる保有資産の価値低下に対しては有効な資産といえます。
外貨建ての資産を保有する
インフレが起こると円安になる傾向があります。
この事を利用して、まだ円高の内にドルなどの外貨を保有したり、外貨建ての株式や債券を保有して資産形成をしておけば、円安になればなるほど外貨建ての資産価値は上昇しますので、これも有効な手段といえます。
単純に、円高の時に外貨資産を仕入れて、円安の時に外貨資産を売ればいいのです。
また、インフレになるということは景気が良くなっているともいえるので、企業業績も上昇し、株価も合わせて上昇するので二重で恩恵を得ることができます。
ハイパーインフレの存在
日本ではまず起こらないと思いますが、ハイパーインフレが起きると現金の価値がほぼゼロになってしまいます。
さながら世紀末のように「ケツ拭く紙にもなりゃしねぇ!」という状態です。
そんな極端の事起こりうるのか?と思いますが世界でみると実際に起きている国があります。
南米のベネズエラという国では、2019年1月にはインフレ率がなんと268万%という驚異的なインフレ率となりました。
100円のハンバーガーが268万円になるんですよ。
見た目は268万円の現金が実際は100円分の価値しかないんです。
こんなことになったらもう自給自足の生活をするしかないですね笑
なぜベネズエラがこんなハイパーインフレが起きたかというと、お金の供給が増えればモノを買いやすくなりますので、物価は上昇しインフレとなります。
ベネズエラはお金をバラまきすぎたので物価の価値が上昇しすぎ、ハイパーインフレ化したわけです。
今後の世界情勢
コロナショックの影響で世界的に職を失ったり自宅待機で仕事ができずに収入がなくなっている方が増えており、それに対しての支援として現金給付を行う国が増えています。
要するにお金をバラまいているのです。
人々の生活を支えるためにはやむ負えないことではあります。
しかし、コロナショックが収まって経済が回復傾向になり、社会活動も元通りになれば世界的なインフレが起こるのではないかと予想されています。
インフレに備えて今からできることをやっておくべきでしょう。
最後に
コロナ終息後にインフレが起こるかもという情報をみたので今回はインフレについて説明させてもらいました。
インフレの兆候があるという情報があるのに銀行預金だけというのは危険だということがわかっていただけたら幸いです。
また、株価が暴落しており、尚且つインフレが起こるかもしれないという今の状況は資産形成のタイミングとしてはベストとまではいいませんがいいのではないかと思います。
ネガティブなニュースが多いですがポジティブに考えて未来に備えましょう。