資産運用・保険・お金

投資初心者が銀行で投資を始めてはいけない理由

コロナショックによる暴落により、最近では証券口座の開設数が増加しているようです。

この暴落を期に、資産運用を始めてみようと考えている方が多いのでしょうね。

それは大変よいことなのですが、資産運用するためにどこで口座を開設するかはよく考えたほうがいいでしょう。

 

投資初心者が銀行で投資を初めてはいけない理由

結論を先に申しますと、ぼったくりだからです。

 

銀行の経営状況

銀行の収入源

1.個人や企業に対する貸付による利息

2.金融商品やサービスの提供に伴う手数料収入

3.外国為替取引による収益

以上の3つがあげられます。

昔の銀行の収入源といえば①がメインだったそうなのですが、近年の低金利化から利益は随分と落ちているようです。

しかしながら、金利を上げようとすればお金を借りたい側の顧客は他の低金利の銀行に流れていってしまうわけで、こちらは他行と片並びで低金利化するしかありません。

そうすると、銀行は他の業務で利益を出さなくてはいけません。

それが、②番目の「金融商品やサービス」になります。

具体的には「ATMや窓口での各種手数料」「保険」そして「投資信託」です。

 

ぼったくり郵政「かんぽ生命」

金融機関で有名なぼったくりといえば最近ではかんぽ生命がありますね。

局員の営業ノルマのためにわざわざ保険を解約させ、3か月以上間をあけさせてから新たに保険を加入させることで、新規顧客獲得としてノルマに計上されるわけです。

この空いた3か月は無保険っていうから驚きですよね。

安心をお金出して買いにいって局員を信用しているのに実は無保険だったと。

この間何かあったらどうするんでしょうね。

 

銀行のぼったくり投資商品内訳

貸付金利の収入が振るわないので各種手数料で利益を上げようとしているわけですが…

私は今でこそ楽天銀行をメインに使っておりますが、去年ぐらいまでは預金の預け先は地方銀行一本のみでした。

そうすると時々銀行から電話がかかってくるんですよね。

そう、投資商品の営業電話が。

銀行から見れば誰がどれぐらい預金があるかなんてすぐわかるので、預金額が高い顧客に片っ端から営業電話をかけているわけです。

銀行の投資商品もいわば顧客から割高な手数料をむしりとって利益をあげるまさにぼったくり投資信託です。

何がそんなにぼったくりなのかというと、このブログにきてくださった皆さんも、一度近所にある地方銀行をどこでもいいからGoogleさんで「投資信託」をくっつけて検索していただくと、その銀行が取り扱っている投資商品が色々とでてくると思います。

ここで注目してほしいのが、銀行が出している

「店頭売れ筋ランキング」

なんですが、これは人気ランキングなんかではありません。

銀行側が利益率が高くで顧客に売りたくて頑張って売れたランキングです。

試しに、この店頭売れ筋ランキングの1位を見てみましょう。

営業妨害だとか言われたら困るので銀行名と投資信託名は伏せさせていただきますね。

【申し込み手数料】

<窓口のお申込みの場合>
1000万円未満:3.3%(税抜3.0%)
1000万円以上:2.75%(税抜2.5%)

<投信積立のお申込みの場合>
1000万円未満:3.3%(税抜3.0%)
1000万円以上:2.75%(税抜2.5%)

<インターネットのお申込みの場合>
1000万円未満:2.64%(税抜2.4%)
1000万円以上1億円以下:2.2%(税抜2.0%)

【信託財産留保額】

なし

【信託報酬】

年率1.21%(税抜1.1%)

【利回り】

1年…17.20%

3年…9.65%

5年…4.08%

設定来…5.35%

(2005年設定)

ご覧ください。まず、買うだけで3%前後の手数料がとられるんです。

1000万円を境に手数料が優遇されてますがそれでも、

1000万×0.0275=27万5千円

買うだけで27万円も手数料がかかります。

次に信託報酬。

このファンドができてからトータル利回りは5.35%です。この投資商品に100万円投資して、一年で105万3500円になりました。

信託報酬が年率1.21%なので

105万3500円×0.0121=12747.35円。

信託報酬で12747円もとられます。

去年の株価が調子がよかった時だけみれば凄い利回りではありますが、投資商品としてはかなりのハイリスクな商品となっています。

この利回りならこの手数料でも…となるかもしれませんが、設定来の利回りが5%弱なところをみると、やはりぼったくりといえるのではないでしょうか。

 

銀行の投資商品とネット証券の投資商品比較

私がつみたてNISAで設定している投資信託と先ほどの銀行の投資商品を比較してみましょう。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

ですが、こちらは

【買い付け手数料】

なし

【信託財産留保額】

なし

【信託報酬】

0.09686%

【利回り】

(設定日が浅いため、連動する指数S&P500を参考にしています)

1年…10.2%

3年…16.4%

5年…10.1%

30年…8.9%

いかがでしょうか。

まだ設定日から期間が短いので単純比較はできませんが、インデックスファンドなので概ねS&P500と同じチャートになるはずです。

買付手数料かからない、信託報酬が銀行の10分の1以下、そしてこの利回り。

もはや比べるまでもないですよね。

ちなみにこのeMAXISシリーズ、楽天証券などのネット証券でしか買えません。

それもそのはず。こんな安い手数料の投資信託、銀行なんかで出してしまったら全く利益がでません。

 

最後に

銀行とネット証券で扱っている投資信託を比較してみて、いかに銀行がぼったくり商品を売りつけているかおわかりになられたと思います。

しかしながら、紹介したぼったくり商品がその銀行の売れ筋ランキング1位になっているということは、この投資信託で資産運用をしている方がいると言うことです。

皆さんが汗水垂らして稼いだお金で資産運用するのですから、電話がかかってきたから銀行で投資を~なんて軽い気持ちでやるのではなく、正しい金融知識を身につけた上で、手数料で損することのないよう、資産運用を行いたいですね。

 

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